トレードに対するマインド②(自己責任)
前回に引き続き、マインドの話です。
自己責任って言葉をよく聞くと思います。
「投資は自己責任」ってよく言われます。
まぁそれはその通りで間違ってはいないのですが、
本当に理解できているだろうか?ということなんです。
さて、ここでちょっと架空のお話です。
あなたが、株で儲けたいと考えたとします。
そしてあなたは株については全くの素人だと仮定します。
そのため、あなたはいろいろと情報を集めたところ、
とあるアナリストA氏が推奨する銘柄が何連勝もしている、
という情報を見つけました。
本当なのか?と疑う気持ちもあり、
過去に推奨していた銘柄をチェックしてみましたが、
確かにA氏が買い推奨するとその銘柄は上昇していました。
「これだ!」と思ったあなたは、
さっそくA氏が新たに推奨した銘柄を買いました。
買った初日はやや上昇し、「よし!」と思いましたが、
次の日からは下がる一方。
「そんなはずはない。A氏が推奨しているのだから、すぐに戻るはず。」
と考えるも、株価は無情に下げ続け、含み損が増え続けています。
ついに耐えきれなくなったあなたは泣く泣く損失を確定させます。
で、A氏の連勝記録は止まったのかと思いきや、
初日の上昇で勝ちとカウントされていましたとさ。
(買い煽って売り抜けるパターン。実際はこんな単純ではないでしょうけど。)
さて、ここで質問です。
あなたの損失はいったい誰のせいでしょうか?
例えば、あなたが証券会社のディーラーとかで、
組織の仕事としてトレードをするのではない限り、
トレードするのもしないのもあなたの自由ですよね。
そして何をいつ買っていつ売るのかも自由です。
この自由ってどういうことか分かりますか?
自分で決められるってことです。
こう言うと聞こえがいいですが、
言い換えると、「自分で決めなければならない。」わけです。
そして、自分で決めたことについては、
その決定の理由がなんであったかに関わらず、
自分でその責任を負わなくてはいけません。
人は自分のせいだとか自分が悪いとかって考えたくないんです。
そういう生き物なんですね。
失敗したら誰か他人のせいにしたり、環境のせいにしたり、
社会のせいにしたり、とかして心の平安を保とうとします。
ですが、それでは決して成長できません。
これはトレードに限った話ではありませんが、
何かうまくいかなかったとき、それを全部自分の責任として考え、
どうしたらうまくいくのか?と考えるんです。
こうすることで、人は初めて経験から学ぶことができます。
トレードを対してどのようなマインドで臨むかは
とても大事なことです。
ということで、おさらいです。
①トレーでは必ず損失が発生するということを理解し、覚悟する。
②トレードは全てを自分で決め、結果については全て自分が責任を負う。