資金管理について
トレードに必要な3つの要素として、
①売買ルール
②資金管理
③メンタル
というように整理してみたわけですが、
今回は②資金管理について書いてみます。
良質な売買ルールを持っていたとしても
資金管理がお粗末だったら、
売買ルールの良さが活かされないまま
破産に至る可能性だってあります。
では、具体的にどのようにすればよいのか。
今回は、FXのケースで簡単な例を示します。
あなたはこれからFXでドル円のトレードを行います。
最低取引単位は1万通貨とします。
資金は200万円あるものとします。
これを1つの売買ルールで運用していきます。
まず、一度のトレードでどれだけの損失まで許容するか決めます。
この許容損失額の決め方にも考え方があるのですが、
とりあえず今回はトレード資金の1%とします。
資金200万円ですと、一度のトレードでの損失は
2万円までで抑える必要がある、ということです。
(200万円×1%=2万円)
次にその一度のトレードでいくらまで仕掛けることが可能か、です。
これは、使用する売買ルールの損切り幅から考えます。
※一定時間で手仕舞いするような売買ルールの場合は、
その銘柄のボラティリティから考えます。(○日間のATRなど)
仮に使用している売買ルールの損切り幅が100pips(1円)だとします。
この場合、自分の仕掛けと逆方向に1円動いたら損切りとなるわけですね。
つまり1万通貨だったら1万円の損失です。
さきほど、損失許容額は2万円と算出していますから、
2万通貨までは仕掛けることが可能、というわけです。
いかがですか?
実際のトレードでは上記の例ほど単純にはいかないかもしれませんが、
資金管理の概念については、イメージできたでしょうか?
ポイントは負けた場合の金額を決めておく、とういことです。
それも自分の都合で決めるのではなくて、
論理的に導き出した損切り幅から決めていきます。
トレードではどうやっても損失は避けられないので、
その損失をいかにコントロールするか、が重要になります。
資金管理はリスク管理そのものです。
大きく仕掛ければ利益も損失も大きくなる。
逆に小さく仕掛ければ利益も損失も小さくなる。
当たり前ですね。
では、どの程度のリスク量がよいのでしょう?
破産確率なんかを考えて決めるやり方もあるかもしれませんが、
1トレードでの損失許容を資産の1%程度にしているなら、
よほど変な売買ルールでなければさほど心配いりません。
どちらかというとあなたの性格というか、精神面が問われます。
1度のトレードでいくらの損失までなら耐えられるのか?
トレード未経験者はそんなことわかりませんよね。
そこで、あくまでも参考としてですが、
日常生活で何か必要なものやほしいものを買うとき、
躊躇なく払える額くらいまでであればたぶん大丈夫です。
たぶん、ですけど。
なので初めは小さくいきましょうね。
あとは経験していくうちにつかめてきますので。