「始めは小さく」が理想だが
トレードに関する書籍、セミナー、サイト、
何でもそうですが、
良心的なものは、初心者に対して
最初は小さく始めるように言っていると思います。
それは、私もまったくその通りだと思っています。
理想を言えば、
最初はやっている意味があるの?
というくらい低ロットで始めてみて、
感覚をつかむことができたらいいと思います。
生活の中にそれまでなかった
トレードという新たな要素が入るわけですから、
検証や、発注、記録といった作業などについて
リズムをつかむ、みたいなことが
ある程度必要かと思うんですね。
それに慣れてきたら、
少しずつロットを上げていきます。
このへんはどれくらいがいい、というのが
相場の状況や個人の感覚によってまったく違ってくるので
何ともいえないところです。
一応、目安みたいなものとしては、
日々の損益を見るのに、
ちょっとどきどきするくらいのロットがいいです。
どきどき感が強すぎると、
ストレスがたまってしまい、継続が困難になりますし、
かといって、軽すぎると、
相場の変動に対する耐性が付きません。
なので、ちょっとどきどきするくらいのロットがいいんです。
以上が、これからトレードを始める場合の
ロット調整についての私の理想論なんですが・・・
仮に私の理想論が素晴らしい方法であったとしても、
実際にはこうはできないでしょうね、きっと。
自分が始めたときのことを思い返してみると分かるんですが、
トレードで儲けてやろう、と意気込んでいくわけですから、
資金管理という概念を理解していたとしても
なるべく小さく、なんて考えは思い浮かばないでしょう。
むしろ、手持ちの資金で
どれだけ大きく、そして多くトレードができるか、
かなりの確率でそういう視点になるでしょうね。
でも、それはしょうがないのかなぁとも思っています。
結局、人って自分で経験してみないと
本当の意味での理解はできないのかもしれません。
大きく賭けすぎて、痛い目をみて
ようやく資金管理の大切さを理解できるのかもしれませんね。
偉大なトレーダーたちの多くも
そういう失敗をしたことがきっかけで、
資金管理に力を入れるようになっています。
そう考えてみると、一度資金を素っ飛ばしてしまう、
という経験も成功するためには必要なのか?
と思ったりもするんですが、
それで再起不能になってしまうかもしれませんし、
そこらへんが難しいところです・・・