しょぼい変化球よりキレのあるストレートで
トレードにはいろいろなやり方があります。
大雑把にいって、
順張り、逆張り、
短期、中期、長期、
ロング、ショート、
などなど、
捉え方によっては無数にあるかもしれません。
また、それらの手法を使う場所
つまり市場も一つだけとは限りません、
株式市場はもちろん、
株価指数先物(日経225、TOPIX)、
外国為替(FX)、商品先物など、
手法との組み合わせは、それこそ無限にあります。
基本的には、多くの市場で
多くの手法を使えた方が良いです。
その理由は簡単で、
まず、単純に取引機会が増えますね。
一つの市場で一つの売買ルールだったら、
状況によっては何もしない日が続く可能性もあります。
そして、もう一つ、相関性のない、
もしくは逆相関の手法を組み合わせることによって、
損益が安定するということです。
なんだかいいことばかりですが、
もちろんこれには条件があります。
当たり前ですが、多くの手法を併用する分、
多くの資金量が必要になります。
そして、その多くの手法をしっかりと理解して
使いこなせる、という条件も付きます。
これは言うほど簡単ではありません。
株の売買ルールを作るとしても
順張りと逆張りでは特性が違いますし、
順張りであっても買いと売りでかなり違います。
うまく違うタイプの売買ルールを作れたとしても、
実際に運用してみたとき、
自分に合わないこともあります。
私の場合ですと、上がっている株に
逆張り売りを仕掛けるとき、
最初は、かなり心理的な抵抗がありました。
(今でもちょっと苦手ですね。)
それに、全部が想定通りに機能することなんて
まずありません。
機能していないルールを見極め、
改良や入れ替えを行っていく。
これも簡単ではなくて、
単なる不調期なのか、機能しなくなったのか、
いろんなタイプの売買ルールで
それを判断しなくてはいけません。
なので、私としてはどちらかといえば、
最初のうちは1つか2つのやり方に
絞った方が良い気がしています。
まずは、しっかりと自分の軸を作っていきましょう。
野球に例えて言うなら、
しょぼい変化球をたくさん投げるより、
キレとスピードのあるストレート一本で勝負する方が
勝てる確率は高い、
ということです。
もっとも、それ以前に資金量の制約もあるでしょうから、
初めのうちは、自分が最も得意と思える手法、
そこまでの自信がなければ相性がよさそうに思える手法に
絞って運用していく方がよいと思います。
もちろん、時間軸と生活スタイルを考えたうえで、ですよ。