どこにフォーカスするか

同じような環境(仕事や家庭)で、

同じくらいの知識があり、同じ市場を対象とし、

そして同じくらいの資金量でトレードを始めたとしても、

結果は人によってずいぶんと違ってくるものです。

 

その違いはどこから来るのでしょう?

 

 

生まれついてのセンスというのもあるかもしれませんが、

これについては仮にあったとしても、

今さらどうしようもないので、ここでは置いておきます。

 

 

次に、性格があるかもしれません。

 

やっぱり向いてないタイプってあると思うんです。

 

例えば、トレードにスリルを求めるタイプ。

自分の資金が増減することに過度の興奮を覚えてしまう。

仮に一時勝てたとしても、またスリルを求めて無茶なトレードをする。

早々に破たんするのは目に見えていますね。

 

一方、それとは逆に、お金に関することは極めて慎重で

リスク耐性が極端に低いタイプ。

お金に対して無関心を装ってはいるものの、

本当は1円でも自分が損するのが許せないような人。

トレードで損でもしようものなら、病気になってしまうでしょうね。

 

もっとも後者のタイプはそもそもトレードなんてしないかもしれませんが。

 

 

では、センスや性格の問題を除いたら、

あとはどんな部分で差が出るのでしょうか。

 

私としてはやはり意識の違いが大きいのかな、

と思っています。

 

意識の高い低いもあるのですが、

どちらかというと意識を向ける方向が重要と思っています。

 

このことは「意識のベクトル」という記事でも書いていますが、

改めて違う例を使って書いてみたいと思います。

 

 

2人の新米トレーダーがいます。

 

とりあえずAさんとBさんとしましょう。

 

トレードを開始して1ヶ月たったとき、

2人ともそれなりの利益を出していました。

 

Aさん

「やった。儲かった!」

 

Bさん

「やった。俺の売買ルールが通用した!」

 

 

しかし、翌月は一転、けっこうな損失を出してしまいました。

 

Aさん

「損しちまった。くやしいぜ。このルールはやっぱり使えないか。」

 

Bさん

「このルールはこういう相場が苦手なのか。

何でもっと早く気付けなかったんだろう。くやしいなぁ。」

 

 

さて、この2人の違いはなんでしょうか。

 

2人ともトレードの結果は似たようなもので、

喜んだり悔しがったりしているのも同じです。

 

唯一違うところは、喜びや悔しさの対象ですね。

 

Aさんは儲かったか損したかにフォーカスし、

 

Bさんは自分の力が通用したかどうかにフォーカスしている。

 

 

数年後、トレーダーとして成功している確率が高いのはどちらか・・・

 

言うまでもないかと思います。

 

 

けっこう極端な例を書いたかもしれませんが、

Bさんだって、儲かって嬉しくないはずはありません。

要は程度の問題です。

 

儲かったときも損したときも、

結果にのみフォーカスするのではなく、

なぜそうなったのか?

その原因にもなるべく意識を向けるようにすることが

大事なのでは、と考えています。

 

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