メンタルコントロールの意味
ちょっと前にツイッターの方で
メンタルを鍛えることの難しさについて書きました。
けっこう同じように感じている方も多いようですね。
トレードにおいては、
メンタルコントロールがとても大事である、
と聞いたことのある人は多いと思うのですが、
具体的にはどういうことなのか、というと
今一つわからなかったりするのではないでしょうか。
損失を確定させるのがツラくて損切りできない。
小さな含み益を失うのが怖くて利を伸ばせない。
それを精神力で我慢することが
メンタルコントロールだと誤解していないでしょうか?
欲望や恐怖に真っ向から挑んだところで、
打ち勝つことのできる人は極めてまれだと思います。
メンタルコントロールとは、
メンタルそのものをなんとかするというより、
メンタルに与える影響の方を
どうにかするんだと考えています。
このポイントを過ぎて逆行してしまったら、
戻す確率は極めて低くなる、と知っていれば、
持ち続けるのは危険だと考えて
ためらわずに損切りするでしょう。
今の相場状況が利を伸ばしやすい環境にある、
と知っていれば、あわてて小さな利確をしないで済むでしょう。
もちろん、毎回必ず良い結果になるわけではありませんが、
この1回のトレードがうまくいかなかったとしても
トータルで利益を出せる、と知っていれば、
損切りも利を伸ばすことも毎回ストレスなくできるでしょう。
つまり、なぜその場面でそうしなければならないのか、
理解していること、納得していること、腑に落ちていること。
分からないから恐怖を感じ、精神論に行ってしまう。
理解していれば、メンタルにかかる負荷が少なくなります。
それがメンタルコントロールということだと思うんです。
とはいえ、いくら理解を深めたとしても、
自分の資金が増減することに、
ストレスを感じてしまうのは当たり前のことです。
日常生活において、万円単位の買い物は大きいですし、
そんなに頻繁にあることではないでしょう。
ですが、相場では数万円なんてあっという間に動きます。
それを精神論で耐えるというのは無理な話ですよね。
なので、自分が耐えられるレベルまで
ポジションサイズを小さくするんです。
資産の変動に耐えられるよう
メンタルをコントロールするのではなく、
メンタルに負荷をかけないよう、
ポジションサイズをコントロールする。
このポジションサイズは、経験を積んでいくことで
徐々に慣れていき、大きくしていくことも可能です。
つまり、メンタルコントロールとは、
メンタルそのものを鍛えたり
コントロールしたりすることではなく、
メンタルにかかる負荷を小さく抑え、
徐々に慣らしていくこと。
それが本当のメンタルコントロールではないでしょうか。