リスクテイカーへのエール
以前、別ブログで宿題代行サービスについて書いたことがありました。
テレビ番組で取り上げられ、ネット上でも話題になっていたため、
その番組にゲスト出演していた板津知直氏が代表を務める
宿題代行業者「宿題代行屋Q」のサイトを見たんですね。
このサイトに掲載されている動画の中で
板津さんが自分の理念について語っていて、
そのことについて私の考え方みたいなものを記事にしたのです。
たまたまその記事が板津さんご本人の目に留まり、
コメントのやりとりなんかもさせていただきました。
その記事にリンクを、と思ったのですが、
そのブログは休止した(閉鎖するかも)ため、
こちらにコメントのやりとりも含め転載いたしました。
ふたつ目の記事へのコメントを読んで、
この話題についてはひとまずおしまい、
と思っていたのですが、
何となく気持ちに引っかかるものが残っていました。
そのため、改めて何か書きたいなぁと思っていたのです。
といっても、宿題代行の話や、
日本の教育制度云々について
改めてまた書こうというわけではありません。
まぁなんというか、ちょっとしたエールみたいなものです。
コメントを読む限り(読まなくても想像はできますが)、
相当、周囲というか世間といったらよいのか、
とにかく風当たりは強いのだろうと思います。
とかく日本人は横並び意識が強く、
出る杭は打たれてしまいます。
何かこれまでと違う新しい事だったり、
他の人がやらないような
変わったことをしようとする人に対しては、
どちらかといえば批判的に見る傾向があると思います。
ましてやそれが教育制度という
言わばアンタッチャブルな分野だとすれば、
相当な覚悟がないとできないと思います。
いや、覚悟だけじゃないでしょうね。
理想とか、理念とか、
何かしらの強い思いがなかったらできないでしょう。
いつの時代でも変革を起こそうとする者は、
最初は非難されるのが常。
ですが、掲げる理念が、それこそ理にかなっていれば、
多くの賛同者が現れることもまた事実。
最後に、板津さんは、自分がここにいては迷惑、
というコメントをされていますが、
相場に関わる者こそ、
板津さんの理念を違和感なく理解できると思います。
なぜなら、トレーダーほど
自分で物事を考えることの重要性を
痛感している者はいないと思うからです。
「物事を自分で考えることのできる子供」を育てる。
そのために宿題代行サービスという切り口で
宿題のあり方や教師の研修制度にメスを入れる。
そのやり方でうまくいくかどうかなんて現時点では誰にも分かりませんし、
理念には賛同できても方法論で異を唱える人もいるかもしれませんが、
誰かが何かをしなければ何も変えることはできません。
リスクを取らなければリターンを得ることはできない。
我々トレーダーは自分の資金をリスクにさらすことで
その資金を増やすことを目指しています。
板津さんは自らの社会的な評価をリスクにさらし、
教育制度の改革というリターンを目指しています。
そしてそこに何の保障もないのはどちらも同じ。
やっていることはもちろん全然違いますが、
本質的な部分では共通しているのではないでしょうか。
ついでに言えば、
世間からはどちらかというと奇異な目で見られる
というところも同じですね・・・
要は何が言いたいのかというと、
リスクテイカーはリスクテイカーを知る。
板津さんご自身が思っているより
きっと理解者は多いであろう、ということです。
私自身は教育とは違う分野の人間ではありますが、
1人の父親として、日本の教育制度が
より良くなっていくことを願っています。