リスク管理について考える
トレードにおけるリスク管理(リスクマネージメント)
と言えば、やはり資金管理(マネーマネージメント)が
思い浮かぶかと思います。
では、他に管理すべきリスクはないのでしょうか?
今回は、資金管理以外のリスク管理について考察してみます。
まず考えられるリスクとして、
証券会社に何かトラブルが起きるリスクです。
その最たるものは倒産でしょう。
一応、証券会社に預けてある投資家の資金や株式は、
証券会社の資金とは別管理になっているため、
基本的には別の会社に移管すれば済むことではあるのですが、
移管手続きがスムーズに行くとは限りませんし、
当然ながらその間は取引できないわけです。
また、倒産とまではいかないまでも、
システム障害で取引に支障が出る可能性もあります。
(過去に実際ありました。)
このリスクに対応するとすれば、
証券会社を複数使うことぐらいでしょうか。
ただ、資金はまとまっていた方が効率よく使える面もあるので、
資金が増えるまではあまり気にしなくてもいいかもしれません。
次に考えられるリスクとして、
今度は証券会社側ではなく、
自分の側の環境に障害が起きる場合です。
PCが動かなくなったり、
インターネット回線がつながらなくなったり、
といったことです。
こういうときに一番困るのが、
手仕舞いができなくなる、というパターンです。
仕掛けの注文ができないのはまぁしょうがないとしても
手仕舞いができなければ、
想定していないリスクを抱え込むことになるわけです。
これについての対応としては、
理想はサブのPCを用意することと、
ネット回線も複数用意することです。
(光ケーブルとWi-Fiとか)
もちろん、スマホやタブレットでもありだと思います。
まぁ、最後は電話注文っていう手もありますが。
さて、次のリスクについては、
人によっては全く関係ない場合もありますが、
逆にもっとも大きなリスクとなる可能性がある人もいます。
それは、家族の理解を得られないリスクです。
世の中には、株取引をしている、と聞いただけで
アレルギー反応を示す人もいたりします。
万が一、夫や妻がそんなタイプの人だったら・・・
また、そこまでの拒絶感はなかったとしても、
トレードで損失を出してしまっていたら、
やはり話しづらいでしょう。
内緒で続けるっていう手もないことはないですが、
ずっと隠し続けられるとも思えませんし、
余計なストレスがかかるので、
トレードによい影響があるとは思えません。
このリスクに対応するには、
前に出てきた2つのリスクとは違って、
代わりのものを用意するってわけにもいきません。
このリスクについては、管理と言うより、
説得あるのみです。
誠心誠意、トレードをする目的、リスク、
包み隠さず話してみましょう。
もし、ここで理解を得られないようでしたら、
トレードはやめた方がいいと思います。
さて、とりあえず3つほど考えられるリスクを書いてみました。
きっとこれ以外にもあるとは思いますが、
何をリスクととらえ、とこまで管理するべきか、
自立したトレーダーになるためには自分で考える必要があります。
ただ、あまり気にし過ぎてはトレードそのものができなくなります。
結局、ここでも重要なのはバランスなんだと思います。