不安がなくなると・・・
「不安がある状態」と聞くと、
あまりいいイメージではないですよね。
ですが「不安」を持つことは必ずしも悪いことではなく、
というか、むしろ持っていた方がよい場合もあると思うんです。
私の場合の例で恐縮ですが、
トレードである程度安定して利益が出るようになってからも
やっぱり不安な気持ちはあったんですよね。
「このやり方で本当に大丈夫だろうか?」
「せっかく得た利益も結局なくしてしまうのでは?」
押しつぶされるほどの不安というわけではありませんが、
たえず不安は付きまとっていました。
ところが、利益が出るようになってから
2年くらい経ったころだったと思いますが、
「もうこのやり方で大丈夫だろう。」
と思うようになったんですね。
それで、株システムトレードについては、
あまり深く考えずにそれまでのやり方を機械的に続けていき、
何か別の新しいことに注力してみようと思ったんですね。
それまでトレードに向けていた意識の大きさが
仮に10だったとすると、それを2~3程度にした感じです。
で、その結果、株システムトレードを再開して以来、
初の2か月連続マイナスを達成してしまいました。
さすがに、やばいと思い、
意識を株システムトレードにグッと引き戻し、
ひたすら分析&検証で売買ルールの見直しを行いました。
それでどうにか危機を脱することはできましたが、
その2ヶ月のドローダウンを回復するのに
3ヶ月ほどかけることになりました。
改めてその期間のトレードを分析してみると、
トレードしている銘柄の動きが
それまでの傾向と違う印象がありました。
なんとなく、「あれぇ?」とは思っていたのですが、
あまり深く考えずに放置してしまったんですね。
以前のように「不安」を持ってトレードに意識を向けていたら、
もう少し早く対応をしていたと思います。
「もうこれで大丈夫」と「不安」を追い出してしまうと、
そこに「油断」や「慢心」が入り込んでくるのかもしれません。
「不安」を抱え続けるのはしんどいですけど、
これを持っていると「改善」とか「進歩」という
効果が得られたりすることもあるので、
決して悪いことばかりではない、と思っています。