分散投資について(補足)
ちょっと前に、ツィッターで分散投資について書いたら、
意外と反応が多かったので補足です。
分散投資はお金持ちの手法であって、
少ない資金を分散しても意味がない、
という内容のツイートだったのですが、
これだけだと誤解もあるかと思いました。
私は分散投資自体を否定するつもりは別にありません。
ただ、投資とか資産運用について
初心者向けに書かれた本などでは、
分散が基本のように書かれているのは
どうかなぁ、と思います。
分散というのは、あくまでも取り得る手法の一つであって、
投資の基本というわけではないと思うのです。
分散する目的は何かといえば、
資産変動のリスクを低くするためです。
株式だけでフルポジションだったりしたら、
日々数%動いたりするので、キャッシュも含め
債券や外貨など、数種類に配分するわけですね。
リターンをある程度犠牲にすることで、
長期的に安定的なリターンを得ようとする手法なわけです。
なので、リスクをなるべく抑えつつ、
定期預金よりはマシなリターンを得ようとするなら、
ひとつの選択肢ではあるかもしれません。
ただ、リスクを抑えるといっても
当然ゼロにはできませんので、
日々変動はしますし、
リーマンショックのようなことがあれば
おそらくけっこうやられるでしょう。
ポジション持っていることを忘れるくらいの
精神的な図太さがないと
意外とキツイ手法だと思いますし、
その割にはリターンが・・・
この手法はどちらかといえば、
資産家、それこそ億以上レベルの人が、
資産を守るために分散する、
ということに向いていると思っています。
例えば、余裕資金50万円の人が投資を考えた時、
分散投資が基本だと思い込んで、
一生懸命資産配分を考えてポートフォリオを組んだとしても、
それがなんになるんでしょう。
まぁ多少勉強にはなるかもしれませんが、
得られるリターンとしては、年に数千円からせいぜい数万円。
逆に減ってしまう可能性だってあるわけです。
働いて資金を貯めた方が圧倒的に効率がいいと思います。
では、それでも50万円で投資をするとしたらどうするか。
それはその人が目指すステージによって違ってくると思います。
相場以外の分野で(経済的なものも含め)成功を目指すなら、
その分野での自己投資に使うべきでしょう。
分散なんかしている場合じゃありません。
余ったら預金しておけばいいです。
金融資産への投資は目指す分野で成功してから考えればいいことです。
一方、相場での成功を目指すなら、
分散するのではなく、何かに集中した方がよいですね。
このくらいの金額ですと
株のトレードはやってできなくはないですが、
FXや225ミニの方が取り組みやすくはあるかもしれません。
ある程度資金が増えてきたら分散を考えるのですが、
この内容については、以前の記事でも書いていたことを思い出したので、
そちらを見ていただければと思います。