勝ち負けの基準
勝ちトレードとか、負けトレードとか、
勝ち組投資家とか、負け組投資家とか、
言い方はいろいろありますが、
勝ち負けで分類することって
よくありますよね。
そしてそんな風にして人を分類することが
好きな人たちもいるようです。
では、その勝ち負けの基準は何かっていうと、
けっこうあいまいというか、難しいんですよね。
個々のトレードで見れば、
利益になれば勝ちトレードで、
損失になれば負けトレード、
でいいのかな、と思いきや、
損失になったトレードでも、
優位性のあるルールで、
理にかなった損切りをしているなら、
勝ちを構成する一つの要素とも言えます。
逆に長いスパンで見たときに、
何年も連続で利益を出していれば
勝ち組と言えそうですが、
実は上昇相場の真っただ中にいて、
インデックスと比較したら
負けているかもしれません。
そう考えると、勝ち負けの判断って
なかなか難しいですよね。
でも難しくて当たり前です。
明確な勝ち負けのルール、
判断基準があるわけではないんですから。
よく、個人投資家の8割とか9割は負けている、
って言われているじゃないですか。
それも実際のところはどうなんでしょうね。
まぁ、相場に投入した資金を全部すっ飛ばしてしまって、
そのまま退場だったら、確かに負け組と言えるのかなぁ、
とは思いますが。
でも、その人だってもしかしたら、
何年か後にまた相場に戻ってきていて、
かつての教訓を活かして
スーパートレーダーになっているかもしれないんです。
(事実、多くのスーパートレーダーは
一度資金を飛ばしています。)
ある時期、損失が続いても
後に大儲けする人もいれば、
反対に、最初に大きく稼いで、
後にすべてを失う人もいる。
何が勝ちで何が負けなんでしょう。
結局、勝ち負けの判断は、
人それぞれの基準でしかないわけです。
要はそんなものにこだわる必要はない、ということ。
勝ち負けにこだわりすぎると、
個々のトレードで損失を確定させることを
ためらってしまい、
傷口を広げてしまう恐れもありますしね。
合理的なトレードをしていても
損失となるトレードは当然あって、
それはいわゆる必要経費です。
個々のトレードでの結果については、
勝率というデータをとって自分のルールを分析するために、
便宜的に勝ちとか負けとか付けているだけです。
それ以上でもそれ以下でもありません。
トレードはトータルで利益を出すことを目指します。
それを勝ちというなら、そうなのかもしれませんが、
そのトータルの期間も利益の額も
何をもって勝ちとするかは、
あなたが自分で判断すればいいことですよね。