勝つための手法が多過ぎ?

相場参加者のうち、いわゆる勝ち組は1割とか2割
なんていう話は聞いたことがあるかと思います。

それほど相場での成功が難しいのはなぜなのか。

成功するための手法を手にすることが
困難だからでしょうか?

1割から2割の人たちしか
勝つための方法を知ることができないのでしょうか?


けっしてそうではないですよね。
むしろ、相場で勝つための方法なんて
ちまたにあふれかえっているくらいだと思います。

有名な投資法でいえば、
バリュー(割安株)投資やグロース(成長株)投資、
トレードでいえば、
トレンドフォローやカウンタートレード(逆張り)など。

ファンダメンタルズ分析を使った手法、
テクニカル分析を使った手法、
その両方を使った手法、
あるいはどちらも使わない手法も。

これらの書籍や教材、セミナーなどは、
探せばいくらでも見つかると思います。


この、あまりにも勝つための手法が多いということが、
逆に勝ち組を少なくしている理由のひとつかもと思っています。


投資であれトレードであれ、
相場について体系的な教育を受けたことのある人というのは
ほとんどいないのが現実だと思います。

そんな状況で、前回の記事でも書いたように
相場という究極的に自由な世界に飛び込んだら、
何をすればいいか分からなくなってしまうでしょう。

いくつか書籍や教材を買ってみたとしても、
ものによって書いてあることが正反対だったりします。

「業績や資産に比べて割安に放置されている株を買え!」
「新高値を更新している強い株を買え!」

「テクニカル分析は当てにならない。ファンダメンタルズで投資すべし。」
「全てのファンダメンタルズは価格に織り込まれるのだからテクニカル分析だけでよい。」

いったいどれが正しいの?
ってなりますよね。

でもその発想というか思考がワナだったりします。

例えば、ファンダメンタルズ分析だけ使っている人と
テクニカル分析だけを使っている人、
どちらにも成功者はいるわけですね。

そして、どちらにもそれ以上に成功できなかった人たちがいます。

いろいろな情報、それも相反すると思われるような情報を受け取ると、
どれが正しいのかと考えてしまいますが、
利益を上げる可能性があるという視点で見たら、
どれも正しいと言っていいかもしれません。

ただし、その手法が自分にとって正しい方法になるかは、
その内容を理解し、リスクも受け入れたうえで
継続できるかどうかにかかっていると思います。

そして、それは簡単なようで意外と難しい。

結局、ほとんどの人はそれができず、
この手法は使えない、と言って別の手法を探します。

でも問題は手法じゃないんですよね。
ひとつの手法を理解も習得もできない人が、
別の手法を手にしたところで何かが変わるわけありません。
(多少合う合わないの問題はあるかもしれませんが)

もし、相場で勝つための方法が一つしか存在しなかったら、
とことんその手法をやるしかなくなるわけですが、
実際にはいろんな手法があるため、
どうしても目移りしてしまいます。

ほとんどの人が相場で勝てない理由のひとつが
これなのかなぁと思います。

 

成功しているトレーダーたちが口をそろえて言っていることがあります。
「手法は決めてしまえば何でもいい。」

3 Responses to “勝つための手法が多過ぎ?”

  1. N より:

    はじめまして。
    私もこの状態になっています。
    きっと他の人も同様なんだろうなぁと思います。

    トレードはずっとやっていたら上達するという事はあるのでしょうか?

    • Mariku より:

      N様
      コメントありがとうございます。
      しばらくブログを放置してしまっていたので、
      コメントいただけたことにビックリです。
      いただいた質問につきましては、
      私なりの今の考えを近いうちに記事にしてみたいと思います。

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