同じようなトレードなのに・・・
同じようなトレードをしているのに、
利益を上げることができる人と
そうでない人がいます。
それはなぜなんでしょう?
前者の順張りトレードは、
ブレイクアウトとかトレンドフォローとか呼ばれ、
後者のそれは、高値飛びつき買いと呼ばれます。
同じく前者の逆張りトレードは
分割売買とか呼ばれますが、
後者のそれは、(無限地獄)ナンピンと呼ばれます。
ずいぶんと呼ばれ方に落差がありますが、
はたから見るとやっていることに
さほど違いはないように見えます。
では、何がちがうのでしょう?
タイミングの取り方?
タイミングなんて、高値ブレイクとか、
移動平均線の上抜きとか、
人によってそれほど違いがあるとも思えません。
テクニカルの設定値?
利益を出しているトレーダーは、
使う指標も設定値も広く使われているものが多いようです。
気合い?
利益を出しているトレーダーは
気合いどころかそもそも感情が入っていないでしょう。
実際、違うところというのは、
まず、環境認識だと思います。
今の相場環境が自分の取ろうとしている手法に合っているか。
それを認識しているかどうかです。
高値ブレイク買いを狙うのであれば、
ダウントレンドよりはアップトレンドの方が
成功する確率としてはやはり高くなるでしょう。
利益を出している人は、
この段階でまず勝算の低い
無駄なトレードを減らしています。
次の違いは、理屈に合ったルールを持っているか。
逆張りで分割買いをするにしても、
あらかじめ資金配分をどうするかなどを決めており、
撤退する条件についても決めてあるわけです。
利益を出せない人がやってしまう、
平均取得額を下げるためだけの
場当たり的なナンピンとはまったく違うわけです。
もう一つは、ポジションに対する執着がないことです。
同じ相場環境であれば、
利益を上げることができるトレーダーも
そうでないトレーダーも
買った後下げてしまう確率は同じですね。
違いはそのあと。
前者は、ルールどおりに、決めておいた撤退ポイントで
躊躇なく決裁します。
そしてさっさと次のチャンスを狙います。
後者は、そもそもルールがない場合もありますが、
あったとしても、損失を確定させるのがイヤで
ルールどおりに決裁しません。
今のポジションに執着してしまい、
結果として次のチャンスを逃してしまうことになります。
以上が、はたから見ると同じようなトレードをしているのに、
利益を上げることができる人とそうでない人の違いです。
さて、自分がしているトレードは、
はたしてブレイクアウトでしょうか、
それとも高値飛びつき買いでしょうか。