大きな失敗

トレードでも他のことでも

失敗することなんてしょっちゅうです。

 

バックテストでよい結果の出た売買ルールを

早く試したくていきなり実弾投入。

 

→あっさり撃沈

 

ある程度フォワードテスト期間を設けるなり、

稼働させるにしてもロットを小さくするなりすれば

まだよかったんですけどね。

 

 

また、売買ルールの改善をしようと思って、

あれこれ試しているうちに、

いつの間にかコンセプトを忘れて、

もっともパフォーマンスの良くなるような

指標やパラメータを探している。

 

結果的に再現性のないルール作りに必死になっていたり・・・

 

この辺は今でもついついやってしまいがちですね。

 

 

 

中でも相場に関しての私の最大の失敗と言えば、

リーマンショック時の現物株フルポジションです。

 

もちろん、リーマンショックに合わせて

わざわざポジションを取ったわけではなくて、

ずっと買い持ちしていたら、

100年に一度の出来事に出合ってしまったわけです。

 

 

当時は、バリュー投資家を目指していたんです。

 

優良だけれども割安に放置されている銘柄を買う手法ですね。

 

さすがにリーマンショックの時は

もともと割安だろうがなんだろうが

まったく関係なく暴落です。

 

私のポートフォリオも散々だったと記憶しています。

さすがにあそこまでくらってしまうと、

何とかしようという気も起きず、

かえってスッキリした気持ちで

持ち株を全部処分しました。

 

 

今思えば、ですが、

もともとただ買って持ち続けているだけ、

というのが性に合わなかったんでしょうね。

 ふんぎりがついた、とも言えます。

 

これをきっかけに短期トレードを考えるようになりました。

 

 

リーマンショックまでの私は、

株で損失を抱えたときの対応を全く考えていませんでした。

 

というより、株で損失を出すこと自体を想定していませんでした。

 

当時はBuy&Holdを考えていたとはいえ、

うまくいかなかったときのことを全然考えていなかったわけで、

リスク管理のリの字もないですね。

そりゃ、失敗します。

 

 

今でもバリュー投資の理論自体は好きなのですが、

当時は、相場は理論通りに動くものではない、

ということに気づいていませんでした。

 

いや、理論通りに動くはず、動くべき、

と思っていたのかもしれません。

 

実際には、割安だろうが割高だろうが、

上がるときは上がるし、下がるときは下がる。

 

不確実性という言葉は当時はまだ知りませんでしたが、

相場とはそんな世界なんだと感じた瞬間でもありました。

 

 

このときの失敗で得られた教訓を簡潔に言うと、

リスク管理の重要性と、手法と性格のマッチングです。

 

大きな失敗であっても

教訓として活かすことができれば、

それは経験という財産に変わります。

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