失敗の定義
「失敗は成功のもとなんだよ。」
前回の記事に引き続き、
こどもと奥さんの会話を聞いて何となく考えたことです。
そもそも失敗の定義って何なんでしょうね。
トレードだったらどういうときが失敗なのか、
というところから考えてみようと思います。
例えば、株のトレードをしていて、
買いでエントリーしたとします。
そして、残念ながら下落してしまい、
損失で終わってしまいました。
果たしてこれは失敗なのでしょうか?
今回の結果だけにフォーカスしてみれば、
損を出してしまっているわけですから
失敗なのかもしれません。
ですが、少し視点を広げてみるとどうでしょうか?
今回のトレードが、期待値プラスの売買ルールにもとづくものであり、
これまで何十回、何百回、何千回と繰り返してきたトレードと、
これから何十回、何百回、何千回と繰り返していくトレードの中の
ひとつにすぎないとしたら?
リスクを取らなければリターンを得ることはできないわけで、
数多くのトレードをこなしていく以上、
損失トレードがあるのは当たり前で、単なる必要経費にすぎません。
失敗でもなんでもないと思いませんか?
そう考えたうえで、
今度は逆に今回のトレードそのものに思いっきりズームインしてみます。
仕掛け、手仕舞い、ポジションサイズなど、
事前に決めたプランどおりに執行できているか確認します。
プラン通り執行できていれば、そのトレードは成功です。
損益は関係ありません。
数多くのトレードを積み上げていく中で、
ひとつのトレードをプラン通り確実に執行できたのですから、
失敗なわけがありませんね。
大事なことはトータルで収入が支出を上回っているか。
上回っていればもちろん成功ですが、
そうでなければ失敗なのかといえば、
そういうわけでもありません。
そこには何か改善すべきポイントがある、ということ。
売買ルールに優位性がないのか?
ポジションサイズに問題があるのか?
改善すべきポイントを見つければいい、ということが分かったのです。
では、何のトレードプランも持たずにトレードしていたとしたら?
利益を上げるためには何らかのトレードプランが必要と知り、
それを考えればいいだけです。
いずれも成功に至るための過程にすぎません。
結局、成功か失敗かは見方・考え方しだいであり、
今この時点でうまくいかないことがあったとしても、
時間や空間の大きさを変えて見たら、
成功するために必要なひとつの工程なのかもしれないんです。
そのうまくいかなかった工程が
本当に「失敗」となってしまうのは、
唯一、夢や目標をあきらめたときだけです。