小さな成功
前回の記事で、以前はバリュー投資家を目指しており、
リーマンショックで大ダメージを受けてから、
短期トレードを考えるようになった、と書きました。
では、具体的に何をしたのか、といいますと、
日経225先物の寄り引けトレードでした。
ネットから過去の四本値データを拾い、
エクセルで関数を使い、地道に作業をしていました。
確か1年目は損失で終わったのですが、
2年目に1年目の損失を大きく上回る利益となりました。
しかし、3年目はまた損失で終わり、
トータルすると結局何もしていないのと同じ、
という状態でした。
特に3年目は、売買ルールがうまく機能しなくなり、
あれこれと条件を加えたりして
自分では改良しているつもりだったのですが、
過剰最適化のお手本となっていました。
その後、しばらくして、トレードを一旦中断することになります。
3年くらいトレードをしていて、成績はどうにかトントン。
しかもその前のバリュー投資でリーマンショックにやられています。
いい加減止めたら?
っていう感じですね。
ただ、私にとって大きかったのは、
トレード2年目に利益を残せたことでした。
「自分のトレードでも勝つことは可能なんだ。」
小さな成功体験が自分をこの世界に引き留めたのです。
3年連続で負けていたら、
さすがに止めていたんじゃないかと思います。
やはり成長していくためには、
失敗することだけでなくて、
小さくてもいいから成功体験が必要なんでしょうね。
トレードを中断している間は、
個別株に対象を絞って検証、勉強を続けており、
これでダメだったらトレードはやめよう、と決めてはいましたが、
不思議と「絶対うまくいく。」という自信もあったのです。
それは小さな成功体験が支えになっていたんだと思います。
結局、半年程度トレードを中断し、
再開後は個別株のシステムトレードに専念しています。
再開後は年間で負けることはなくなったため、
多少は成長できているのかな、とは思いますが、
まだまだです。
トレーダーとしてさらに成長していくためには、
失敗を経験値に変え、小さな成功で自信を得る。
その積み重ねが必要なんだと思っています。