張り張り病

トレードをしていると、

いつのまにか、常に取引していなきゃいけない、

という感覚になっていたりしないでしょうか。

 

かつての自分がそうでした。

 

早く結果を出したい。

という焦りや、

 

チャンスを逃してしまうのでは?

という恐れ。

 

 

そんな気持ちから、

「張り張り病」という病にかかっていました。

 

一応、リスク量を考えてはいましたが、

けっこう甘かったと思いますし、

リスクよりも利益率の方に重点をおいていました。

 

結果としては、いいときと悪いときのギャップが大きく、

マイナスとプラスの年が交互に来る、という状況でした。

 

その要因としては、複数の銘柄に分散していたとはいえ、

同じような売買ルールで運用していたため、

売買ルールが相場の状況にフィットしない時期は、

すべてのルールの成績が一斉に悪化する、

という事態に陥っていたのです。

 

それでも、張り張り病の症状で

常に取引をしていなければならない、

という気持ちがあるため、

何とか利益を出せるよう、

売買ルールをいじくりまわし、

過剰最適化の罠にもハマってしまっていました。

 

 

結局、売買手法を見直すために

トレードを完全に中断するまで、

張り張り病の症状は続いていました。

 

 

 

トレードを中断していた6ヶ月程度の間、

いろいろと調べたり検証したりしたこともあるのですが、

休んで気持ちがリセットされたことが大きく、

常に取引している必要はなくて、

有利な状況のときだけ仕掛ければいい、

と考えるようになっていました。

 

 

その考え方は今でも変わっていませんし、

実際にやっていることもそんなに変わっていません。

 

相場環境を判断するフィルターを使い、

(といっても非常にシンプルなものです)

その売買ルールにとって

有利であれば仕掛け、不利であればなにもしない。

ただ、それだけです。

 

 

今ではポジションもなければ、

仕掛けのサインもない、

という日がけっこうあったりします。

 

そしてそのことに対して気持ちの面で

落ち着かなくなるようなこともありません。

 

 

ただ、唯一気になってしまうのが、

売買ルールのサインは出ているのに、

物理的にトレードができなくなってしまう時。

 

具体的には、平日に家族旅行に行くときですね。

 

一応ネット環境は確認して、

サブのPCを持っていくこともあるのですが、

行ってみると繋がらなかったり・・・

 

 

システムトレードは統計的優位性を積み上げていくもの、

と考えているので、サインが出ている以上は

トレードしたいわけです。

 

といってもできないものはどうしようもないので、

すべての銘柄の手仕舞いの発注だけはしたうえで、

トレードのことは忘れるようにしています。

 

結果、トレードしなくて良かった、という状況ならラッキー、

トレードしていたら儲かった、という状況なら、

自分のルール使えるじゃん、と再認識することにしています。

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