成功するために努力は必要か?
トレードでも他のことでも、
成功するためには努力が必要なのでしょうか?
これには大きく二つの見方があります。
一つは、とても一般的(?)な意見で、
努力しなかったら成功なんてできない、
というものです。
例えば、メジャーリーガーのイチロー選手。
彼のバットコントロールは、天才的とも思えるものですが、
その裏には、もの凄い練習量の積み重ねや、
試合に向けての徹底したコンディション調整など、
野球に対するストイックな姿勢があるわけです。
イチロー自身もこんなことを言っています。
『努力せずに何かできるようになる人のことを
「天才」というのなら、僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを
「天才」というのなら、僕はそうだと思う。
人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、
それは間違いです。』
やはり努力なくしては何かを成し遂げることはできない、
という話には説得力がある気がします。
一方で、もう一つの見方はこうです。
成功者は、ただやりたいことを夢中でやっていただけ。
人から見ればものすごい努力をしているように見えるが、
本人は好きな事をしているだけなので、
努力しているなんて気持ちは全然ない。
自分が努力している、なんて思っているうちは、
決して成功なんかできない。
先ほどのイチロー選手をまた例にさせてもらいます。
彼は小学生のときから、毎日バッティングセンターに通って
練習していたそうです。
(1ヶ月で5万円くらいになったとか・・・)
これって、ものすごい努力に見えますよね。
もちろん、そういう面もあるとは思うんですけど、
それ以上に野球が好きだったからじゃないでしょうか?
イチローは小学3年生から中学卒業までの7年間、
ほぼ毎日バッティングセンターに通っていたそうですが、
その時本人は「俺、今努力してるぜ。」なんて思っていたでしょうか?
いや、きっと好きなバッティングに夢中になっていたんじゃないでしょうか?
好きなことに夢中で取り組むから成功できる。
周りから見れば努力に見えるが本人はそう感じていない。
この考え方も説得力があると思いませんか?
結局、二つの見方のどちらか正しいのか?
今日はイチロー選手にお世話になりっぱなしですが、
その答えもイチロー選手の言葉から。
『今自分がやっていることが好きであるかどうか。
それさえあれば自分を磨こうとするし、
常に前に進もうとする自分がいるはず。』
野球が大好きだからこそ、夢中になってバッティング練習をする。
ですが、さらに上を目指そうと思ったら、
バッティングだけやっていればいいわけじゃありませんよね。
筋力や持久力を付けるために、
筋トレやランニングなど、
きついメニューもこなしていく必要があります。
食事にも気を付ける必要がありますし、
遊びに行くことだってなかなかできないでしょう。
こうしたことは、とても楽しい事とは言えないですよね。
でも好きな野球がうまくなり、勝つことができる、
と思うからやり遂げることができるわけです。
と、いうわけで、私としては
二つの見方、どちらも正解、
と思っているわけです。