損失を受け入れる
相場に関する格言として、
「損小利大」
ということが昔から言われています。
典型的なトレンドフォロー戦略の特性を表す際に
よく使われていると思います。
タートル流のトレンドフォロー戦略のように、
勝率は低く(30%程度)、負けるときは小さく損切って、
勝つときはトレンドに乗り続けて大きな利益を取る。
文字通り、損小利大です。
ですが、損小利大についての
私の理解というか解釈は少し違うんです。
(たぶん私の解釈が変わっているんでしょうが)
私は「損小利大」の意味を
「小さな損失を受け入れることで大きな利益を得る」
というように考えています。
「小さな損失を受け入れることができなければ、
大きな利益を得ることはできない」
と言い換えることもできます。
以前の記事でも書いたのですが、
「損小」であって、「損無」ではないところが
ポイントだと思っています。
つまり、損失は避けられないということ。
避けられない以上、それは必要経費として
受け入れるしかありません。
もちろんなるべく経費がかからないに越したことはありませんが、
最終的に支出より収入が上回っていればいいわけです。
個々の取引の視点で考えたら、
損小利大ではない売買戦略だってあります。
カウンタートレード(逆張り)なんかでは、
一度に大きく取るのではなく、
細かい利益を積み重ねていくタイプのものもあります。
負けるときは大きく負けるのですが、
高い勝率でそれをカバーします。
取引単位で見たら、損大利小になってますね。
ですが、最終的に収入が支出を上回っていれば、
トータルで見て「損小利大」と言えるわけです。
小さな損失を受け入れることができなければ、
大きな利益を得ることはできない
損失を受け入れられないと、
確実な手法を追い求めてしまう、
いわゆる聖杯探しの迷路にハマってしまいます。
トレードだってビジネスと同じで
利益を得るためにはどうしたって経費が必要。
私は「損小利大」の意味をそんなふうに
勝手に解釈しています。
本来の意味は違うのかもしれませんけどね・・・