本物の魔術師は魔法を使えない

スーパートレーダーのことをよく
魔術師と呼ぶことがありますね。
(英語ではウィザード)

大半の人が敗れて去っていくマーケットにおいて、
億単位の利益を稼ぎ出す彼らを見れば
確かに魔術とか錬金術とかと言いたくなるのかもしれません。


ですが、彼らが本当に魔法(妖しげな黒魔術とか?)を
使っているのかといったら、そんなわけはありませんね。

では、魔法とも思えるようなもの凄い手法を使っているのかといえば、
やはりそういうわけでもないと思うんですね。

もちろんそれぞれ独自の工夫はあるでしょうけど、
ベースとなっているのは、トレンドフォローだったり、
カウンタートレードだったり、よくある手法です。


じゃあいったい何が違うのか?

一番大きく違うと思われるところは、
リスクマネージメントですね。

市場ごとや戦略ごと、そして個々の取引ごとにとるリスク、
さらにそれぞれの相関性を考慮し、
最悪のケースまで想定して
総資産に対するリスクを決めていく。

そうしたリスクマネージメントが徹底されています。


相場はどうやってもコントロールできませんが、
ポジションサイズや損切り幅の設定などから、
リスクはある程度コントロールすることが可能です。

ならば、コントロール可能なことを
徹底的に突き詰めていく。

そこがやはり大きな違いじゃないかと思っています。

本物の魔術師たちは実は魔法を使えないし、
実際、使う必要もないんでしょうね。


そんな魔術師たちのことが書かれている
こちらの書籍はけっこう面白いと思います。
(手法が出ているわけではありません。念のため)
⇒マーケットの魔術師

こちらも魔術師たち(いや、亀かな?)の本。
リスクマネージメントの神髄が書かれています。
⇒伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

※ちょっと難しいかもしれません。
 それと、現在の相場に当てはめたら
 おそらくリスクのとり過ぎですが、
 概念は変わらないと思います。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ