正反対の考え方

ある程度長く相場に関わっていると
いつの間にか自分の性格というか、
モノの見方、考え方にも影響が出てくるようです。

 

例えば、自分が上昇トレンドだと判断して、
買いでエントリーしたとしても、
その後、どうなるかは分かりません。

もしかしたら、上がるかもしれませんが、
そこがトレンドの転換点で下落に転じるかもしれません。

結果はポジションをもってみなければわからないわけです。

 

そもそも買いでエントリーできたということは、
自分とは正反対の考えを持って売った人がいるということです。

 

そして、自分が手仕舞いするときも同じです。

これ以上は上がらないだろうと考えて利確するときは、
まだまだ上昇すると考えて買ってくれる人がいる。

ここまで下がったらもう戻らないと考えて損切りするときは、
ここから反発するだろうと考えて買ってくれる人がいる。

 

マーケットには正反対の考えを持つものがいるから
売買が成立するとも言えるわけで、
どっちが正しいとか、正しくないとかいう話ではありませんね。

 

事前の検証で勝てる確率の高いポイントでエントリーしますが、
結局は、エントリーしてみなければ分からないので、
事前に決めた退出ポイントで淡々と手仕舞いするだけです。

 

こんなことを繰り返していると、
いつの間にか個々のトレードが単なる作業と化してきます。

 

もちろん、作業自体は間違いないよう丁寧にする必要がありますが、
個々のポジションに対する思い入れというか執着みたいなものは
まったく無くなってきます。

 

まぁ、何連敗もしてしまうと、
さすがに気が滅入ってきますけど、
だからといって事前に答えは分かりませんし、
結果は変えようもありませんから、
割り切って次に行くしかありません。

 

これを続けていたら、いつの間にか、
トレード以外でも執着というものがなくなってきた気がします。

自分の意見に固執しなくなってきたと言ってもいいかもしれません。

 

といっても自分の意見を持たない、ということではないですよ。

自分の意見は自分の意見で持っているんだけど、
他の人の反対意見に対して寛容になってきた、ということです。

「なるほど~。そういう考えもありますね~。」

 

悪く言えば、日和見的なのかもしれませんが、
よく言えば。柔軟性が増して視野が広くなったと
言えるかもしれません。

 

「相場は人生の縮図」なんて言葉がありますが、
ある意味、人を成長させてくれる場所なのかもしれません。

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