約束を守る
「ママとの約束、守ってくれないじゃん。」
うちのこどもと奥さんのそんな会話を聞いて
なんとなく考えたことです。
「人との約束は守らなくてはいけない。」
小さいころから教えられてきたことです。
なぜ約束を守らなくてはいけないのか?
それは自分が約束を破られたことを考えてみれば分かりますよね。
待ち合わせの時間に相手が来なければ
自分の時間が無駄になってしまいます。
納品先から約束の期日になっても代金が支払われなければ、
経営に支障が生じるかもしれません。
いずれにしても何らかの迷惑や被害をこうむることが多いでしょう。
その結果、相手のことを信用しなくなると思います。
つまり、約束を守るということは、
相手との信頼関係を構築することにつながるわけですね。
こどもはだんだんとそのことを学んでいき、
親との約束、
友達との約束、
先生との約束を守るようになっていきます。
成長して社会に出ていけば、
上司、取引先、お客さんなど、
約束をする相手も増えていきます。
場合によっては、契約、と呼ばれる形の約束を交わすこともあるでしょう。
いずれにしても、様々な相手との約束を守ることで
社会の中で信用を得ていくわけです。
ですが、多くの人がなかなか約束を守れない相手がいるんです。
どんなにまじめで律義で几帳面でしっかりした人でも、
その相手との約束はなかなか守ることができません。
その相手というのは、自分自身。
食べ過ぎると太るからやめるね、
と約束したのに守れない。
健康のために今日から毎日ジョギングするよ、
と約束しても守れない。
事前に決めたところでキッチリ損切りするよ、
と約束したのに・・・
約束を破ってしまうとどうなるのか?
相手から信用されなくなってしまうんでしたよね。
つまり自分で自分のことを信じられなくなってしまう。
そんな状態になってしまったら、何をやったってうまくいかなくなりますよね。
もう一度、こどものころ教わった
「ひととの約束を守ること」に立ち返ってみましょう。
「ひと」は「他人」だけを指すのではなく、
自分自身も含んでいます。
小さな約束でもきちんと守ることで
徐々に信用(自信)が積みあがっていくはずです。
ちなみに、自分との約束を守ることを、
小難しい言葉でいうと、
「自己規律」
と言います。