自分がコントロールできること
トレードを続けていくなかで、
トレーダーは何に注力すべきなのでしょうか?
マーケットの分析?
情報の収集?
人によって重きを置くことは違うと思いますが、
やっぱりこれだろう、と思うことを書いておきますね。
それは、自分がコントロールできること、に注力する。
当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
トレードをしていると、
銘柄の値動きはもちろんのこと、
経済ニュースや指標の発表、日銀の動向など、
いろんなことが気になってしまうものです。
ですが、値動きなんて自分じゃどうすることもできないですし、
上に行くか下に行くか必死になって考えてみたところで、
結局未来のことなんて誰にも分かりません。
景気の動向とかを見通す力のある人はいるのかもしれませんが、
それと株価の短期的な動きがどうなるか、
ということは別問題ですよね。
そこにいくら注力したところで、
そのエネルギーは無駄になってしまうと思うわけです。
では、コントロールできることは何か。
まずは、トレードごとの最大損失額です。
これはある程度はコントロールができます。
どこまで逆行したら手仕舞いするか
あらかじめ決めておいて
その通り実行すればいいだけですからね。
ただ、「ある程度」というのは、
例えば、オーバーナイトしたときに、
ギャップダウンやギャップアップしてしまって、
自分が決めておいた損切りポイントを
超えてしまう可能性もあるからです。
そこはコントロールできない値動きなので、
いたしかたない部分ではあるのですが、
次の「コントロールできること」によって
カバーすることが可能です。
それは、ポジションサイズ、です。
どの銘柄をどれだけ買う(売る)かは、
当然自分でコントロールできますよね。
厳密には単元とか売買単位がありますので、
円単位までピッタリなんてことは無理ですが、
いくらまで、というコントロールは可能です。
過去の値動きを見て適切と思われる損切りポイント(価格や時間)を決め。
その損失額が資金全体に対して大きな影響を与えないよう
ポジションサイズを決めていく。
結局、これくらいしかないんですよね。
自分でコントロールできることって。
あとは、メンタルコントロールっていうものもありますが、
メンタルそのものをコントロールすることって
至難の業だと思うんですね。
メンタルをコントロールするためには、
メンタルに影響を与える事象をコントロールする必要があります。
それは多くの場合、資金の減少でしょうから、
結局、損失額とポジションサイズのコントロールに行き着くわけです。
トレードのことを考えるとき、
どうしても利益のことから考えてしまいがちですが、
どうやって損失を抑えるか、
という視点が重要だと思います。
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