間違いを認める
トレーダーに求められる資質というものがあるとすれば、
そのひとつに、「自分の間違いを素直に認められる」
ということがあるのでは、と思っています。
トレードを続けていれば、
間違えること、失敗することなんて
いくらでも起こります。
発注ミスはもちろんのこと、
売買ルールにないことをやってしまったり、
たいした根拠もなく売買ルールをいじくったり、
自信を持って作った売買ルールが結局機能しなかったり・・・
他にも細かいことを挙げたらきりがありません。
まぁ間違いと失敗のオンパレードです。
ただ、ここで大事なことは、
間違いは間違いと認めたうえで、
対応策を考えることです。
発注ミスをしてしまったのなら、
チェックを徹底するようにする。
決めたルールに従えなかったのなら、
ルールそのものに精神的な負担が大きすぎないか
再度見直してみる。
間違いを完全になくすことはできませんが、
減らすことは可能なはずです。
もっとも良くないのは
間違ったことを誰か(何か)のせいにしてしまうことです。
指標発表があったせいで・・・
日銀が介入したから・・・
仕手筋のせいで・・・
家族がジャマをしたから・・・
そんな感じで責任を転嫁し、
自分自身を正当化してしまう人は
間違いや失敗から学ぶことができません。
いつまでも同じ間違いを繰り返すでしょう。
そして、そういう思考の持ち主の場合、
利益を上げることが正しいことで、
損失を出すことは間違いである、と考えがちです。
そのため、損失(本人的には=間違い)を認めることができず、
本来、損切って手仕舞いすべきところで
何かしら保有を続ける理由を見つけ自分を正当化し、
含み損をいつまでも抱えることになります。
「この銘柄は業績からみて割安だから買い増しだ!」
(テクニカル分析で短期売買のはずだったのに・・・)
1度や2度はうまくいくこともあるかもしれませんが、
最終的には市場から退場せざるを得なくなるでしょう。
自分の間違いは素直に認めて
改善策を考えて次につなげる。
つまり、自分で責任を取る、ということ。
「投資は自己責任」ですよね。