別ブログからの転載

宿題代行サービスは悪?それとも・・・(2014/11/2)

◆ニュースな晩餐会で激しい討論

フジテレビのニュースな晩餐会で
宿題代行サービスについて
激しい討論がありました。

宿題代行サービスとは、文字通り、
子どもの宿題を有料で代わりにやってくれる、
というものです。

番組では、テレビということもあってか、
お金を払って子どもが宿題をサボることが
問題というようなニュアンスで
伝えられていたようです。

 

◆代行業者の真の理念は?

ですが、出演されていた
宿題代行業者「宿題代行屋Q」代表の
板津知直代表がWebサイトで
語っている内容には納得できるものがありました。

要約すると
・学校の宿題(例えば夏休みの宿題)は質が低い
 また、提出後のフィードバックもないため、
 結局何の意味もない。
 (教師の質の問題というよりも、
  日本の教育システムの問題で、
  教師が忙しすぎるため、
  個々の生徒に適した課題が出せない。)
・自分のレベルよりも低い宿題に時間を取られることは、
 無意味であり非効率
 上のレベルの課題に時間を使うべき
・苦手な分野の課題に時間を取られるくらいなら、
 得意な分野に力を注いでいくべき
 企業では不得意分野をアウトソーシングして
 得意分野に注力するのは当たり前
と、こんな内容だったと思います。

つまり、宿題代行の理念は
真の意味での「自立」を助けること。

無意味な課題に時間を取られず、
自分が本当に力を発揮できる分野に注力する、
その手助けをすること。

この理念を本当に実現しようとしているのなら、
けっこう共感できるかもしれません。

 

◆時間を生み出すためのツールの一つ

宿題代行サービスを利用する目的は、
本当に自分に必要なことに使う時間を作ること、
であると思います。

我々システムトレーダーが様々なツールを購入して
使用することと同じようなことかな、とも思います。

システムトレードソフトや自動発注ツールなど、
自分でやろうとしたら非効率極まりないですからね。

ツールに任せられるところは任せてしまって、
自分は戦略開発のアイデアに注力するわけです。

 

◆賛否両論あれど、結局は使う側の問題

やはり、宿題のように教育に絡んでくると
どうしても保守的な意見が多くなるのは分かる気がします。

ですが、板津知直代表も動画の中で言っていましたが、
「悪徳だと思うのであれば使わなければいい。」
わけです。

使いようによって有効なツールにもなりうるし、
サボるための無駄遣いにもなりうる。

結局は使う側の問題なのかなぁ、
と思ったしだいです。

 

コメント

No title

こんにちわ、ふと検索で載っかっておりましたので、
寄らせていただきました。

記事で取り上げていただき、ありがとうございました。
私の意図も上手く表現されていて、ありがたい事です。

公教育に効率化をすすめるのは、
いささか無理がありますが、いい加減
日本の教育は限界点まで来ています。

「物事を自分で考えない子供」が非常に増えています。

それは画一化された教育の中で、そういうものだと
彼らが誤解している点にあり、別の意味で教育の荒廃が進んでいきます。

私自身が、悪の組織として言われるのは問題無いのですが、
これから圧倒的に厳しい時代になる日本の将来の子供たちがとても可哀想でなりません。

長文になってしまいましたが、副業でありながら、
ここまでシステムトレードで利益を出せるMariku様は
とても優秀な方なんだろうなと感じました。(少しブログ拝見させて頂きました笑)

それでは失礼致します。
2015-07-15 02:28 : 宿題代行屋Q代表 板津

 

コメント返信

Re: No title

板津様

コメントありがとうございます。

相場という何一つとして確実なものがない世界にいると、
「物事を自分で考えることの大切さ」を
常に痛感させられます。

だからこそ、板津様の考えにも共感できますし、
サービスを利用する人たちに対しても
まったく違和感は覚えないんですね。


ブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
最近、しっかりとした記事を書けていないので、
お恥ずかしい限りです。

せっかくコメントをいただきましたので、
この話題に関して改めて記事を書かせてもらおうかと思います。
2015-07-15 23:09 : Mariku

 


宿題代行サービスが果たしている役割とは?(2015/7/25)


ちょっと前の記事になるのですが、
「宿題代行サービス」について書いたことがありました。

 

先日、「宿題代行屋Q」代表の板津様から

記事にコメントをいただいたので、
改めてこのことについて考えてみました。


教育制度がどうあるべきなのか、
というのはなかなか難しい問題で、
自分としてもすぐには考えがまとまらないのですが、
教育の大きな目的の一つは、
こどもを「自立」させることだと思うんです。


この「自立」するために必要な個人の力というのは、
時代によっても違っているのでは?と思っています。

高度経済成長期からバブル経済末期あたりまでは、
国や大企業など大きな組織が力を持ち、
個人は限られた範囲内で与えられた役割をこなしていれば、
後は社会が支えてくれる。

そんな構図だっだのかな、と。

ですが、今は国の財政はけっして良いとはいえず、
かつての大企業も多くが斜陽の時期を迎えているようです。

社会が個人を支える力が相対的に弱まってきている。
そういう時代になってきていると思うんです。

つまり、個人が「自立」するために必要な力が
より多く必要とされているわけです。

その力というのが、板津様がコメントの中でも仰っていた
「自分で物事を考える」力だと思うんですね。

時代が変わり、社会環境が大きく変化してきている中で、
教育制度が追い付いていないという事実はあるんだと思います。

板津様がビジネスとして展開されている宿題代行サービスは
そういう制度の歪みというか隙間を埋めてくれているんだと
考えています。


宿題代行サービスを利用している子どもたちの将来って
けっこう期待できると思うんですよ。

だって、ある程度は親の意向もあるかもしれませんが、
自分のやるべきこととそうでないことを
しっかりと取捨選択しているんですからね。

その選択が正しいかどうかはどうでもよくて、
自分で考えてそういう選択ができることの方が大事。


社会の力が弱まって、個人が「自立」するための力が
より多く必要とされる時代と書きましたが、
裏を返せば、個人が自分の力を発揮しやすい時代ともいえます。

インターネットの普及でその傾向は
ますます強くなっていますし、
一人でも多くの子供たちが、
社会に出て活躍できることを願っております。


さて、けっこう偉そうなことを書いてしまったのですが、
実は自分の子供の教育に悩む普通の父親でもあります・・・はい。

「宿題やりたくな~い。」by小1男子

「お前に代行サービスを頼む資格はない!」(苦笑)

 

コメント

No title

丁寧な記事読まさせていただきました。
ご迷惑であったなら、コメントは消して構いません。

mariku様の仰るように、現在の国内産業は斜陽に向かっていって、
企業が個人を支える時代ではなくなっています。
いわゆる「個の時代」に突入しているんだと思います。

しかし、その中で生きていくにはリテラシーがどうしても必要になります。
その意味では自立して物を自分で考えなくてはいけません。

私自身、ビジネスとしては宿題代行を始めましたが、
大きな意義にあたる部分では実はここではなく、宿題のあり方にメスが入ること。
教師の研修制度にメスが入るように提言をしたかった。

みなさんの反論が来るのは、想定済でした。
しかし、議論が本質論に至ったとき、この提言は生きるのではないかと考えました。

またしても長文になってしましましたが、
コメント返しは結構でございます。

そもそも、この人間がここにいるだけでも、
ご迷惑になるでしょうから。

本当にありがとうございました。
理解者がいたというだけで、私は少し救われました。

お互い死力を尽くして、この厳しい時代を生き抜きましょう。
2015-07-29 22:05 : 宿題代行屋Q代表 板津

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