伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

タートル流投資の魔術著者:カーティス・フェイス
訳:楡井浩一
出版社:徳間書店 (2007/10/17)

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<概要>

Amazonより
謎のベールに包まれていた「タートル」の奥義を初公開!

「シンガポールの亀(タートル)牧場みたいに、トレーダーを育ててみよう」
25年ほど前、カリスマ・トレーダー、リチャード・デニスは同僚のウィリアム・エックハートにそう語った。

彼らは、トレーダーを育成することは可能か否かという賭けをするため、
主要新聞に全面広告を打って大々的な募集をおこない、トレーダー養成塾「タートルズ」を作った。

タートルたちは、わずか2週間の研修プログラムを終えると、
それぞれ100万ドルの口座を任され、市場に参戦した。

そして、ほとんどのメンバーが未経験だったにもかかわらず、
次々と巨額の利益をあげ、業界に旋風を巻き起こした。

相場は正しい訓練により成功できることが証明されたのだ。

しかし、タートルたちには厳しい掟があった。
それは、教えられた投資手法を絶対、誰にも漏らしてはいけない、というものだ――。

タートルたちはなぜ、華々しい成功をおさめたのか?
デニスとエックハートは、いかにして、たった2週間の研修で全員を凄腕トレーダーに仕立て上げることができたのか?
今日まで語られることのなかったタートルの全貌を、ついに明らかにします!

Amazonの内容説明を見ると、秘密の投資手法が暴露されている、みたいな印象を受けますね。
この辺はいわゆるセールストークというやつです。

実際、手法自体は古くからあるドンチアン・ブレイクアウトですし、
実はタートル全員が成功したわけでもなかったりします。

では、この本には価値がないのか、といったら、そんなことはありません。
この本の本当の価値は手法以外の部分にあります。

なぜ、タートルズが成功できたのか、
そしてデニスとエックハートから全員が同じことを教わったのに、
なぜ成功したタートルと脱落したタートルに分かれてしまったのか。
トレードで成功するための普遍的な真実というものがこの本には書かれていると思います。

タートルはけっして、市場の動向を予測することをしない。
そのかわり、市場がある特定の状態にあるという兆候を探す。これは重要なコンセプトだ。
よいトレーダーは、市場がどう動くか予測しないが、
市場が今どういう動きをしているかを示す兆候に目を向ける。
1 エッジ(優位性)のある取引をせよ
2 リスクを管理せよ
3 首尾一貫せよ
4 シンプルであれ
市場がこれから上昇相場になるのか下落相場になるのか、トレンドが止まるのは今なのか2か月後なのかはわからない。
わかっているのはトレンドは生まれるということ、そして人間の感情と認知のしかたが変わらないかぎり、
値動きの特徴も変わらないということだ。
1 現在形で取引せよ・・・過去にくよくよしたり、未来を予測しようとしたりしてはならない。
前者は非生産的で、後者は不可能だ。
2 予測しようとせず、確率で考えよ・・・市場を予測して当たりを取ろうとするより、
長い目で見て成功する確率の高い手法に集中すべし。
3 取引には自分で責任を取れ・・・自分のあやまちや失敗を、他人や市場、ブローカーなどのせいにしてはならない。
あやまちは自分で責任を取り、そこから何かを学ぶこと。

目次
はじめに 伝説のトレーダー集団”タートルズ”の最高エリートが書いた傑作 (バン・K・タープ博士)
まえがき トレーディングの物語であり、人生の指南書として
序章 ピットのプリンスに拝謁した日
第1章 リスク中毒
第2章 タートルの心をなだめる
第3章 いちばんきついのは、最初の200万ドルだ
第4章 タートルのように考える
第5章 エッジのある取引をする
第6章 エッジから転落する
第7章 リスクを測る
第8章 リスクと資金管理
第9章 タートル流積み木
第10章 タートル流トレーディング:一歩ずつ
第11章 バックテストのうそ
第12章 地に足をつけて
第13章 隙のないシステム
第14章 心の悪魔を手なずけろ
エピローグ 人生の目標は何か
ボーナス章 タートル流トレーディング規則原本

 

章によっては、ある程度の知識がないと難しい部分もあるかもしれませんが、
一度読んで理解できない部分があったとしても、
経験を積んで再度読むと分かることもあると思います。

エピローグの「道なき道」は心に刺さります。

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